産官学連携による研究プロジェクトを支援する平成22年度兵庫県COEプログラム推進事業に、㈱木栄(兵庫県丹波市青垣町、森下清光社長)、京都大学、兵庫県立農林水産技術総合センターの三者で共同研究を進めていた「太陽光エネルギーを利用したログハウス型木材乾燥装置の開発」が選ばれ認定された。なお、認定式は8月3日に行なわれた。
 これにより共同研究チームは実用化に向けた汎用型乾燥システムの試作から実機応用装置の製作と、木材乾燥の基本となる乾燥スケジュールなどのデータ確立をさらに目指すとしている。
 本編は、兵庫県立農林水産技術総合センター森林林業技術センター(兵庫県宍粟市山崎町五十波430)の山田範彦主任研究員より提供された資料を基に構成した。(文責:酒井忠一)

研究プロジェクトの背景
低コスト、低環境負荷の木材乾燥方法が熱望されている

・寸法安定性、防腐、防虫性向上には木材乾燥は不可欠
・木材乾燥工程は高コストであり製品価格への影響が大
 きい
・CO
2排出量が多い工程であり、環境負荷が大きい
・森林資源が充実しつつあり、地域産木材の利用を拡大
 する必要がある
ログハウス型乾燥装置の特性
・炉体等の材料が低コストで産地からの調達が容易
・木材の断熱性を利用したエネルギー効率の向上
・乾燥装置そのものが脱化石資源対応
・熱源は脱化石燃料(太陽光)

研究の概要
地域や季節差を考慮した汎用型乾燥システムの試作

基本構造の設計、小型パイロット装置の試作と性能評価
汎用化のためのデータ収集と汎用装置の設計基準の確立
実大装置の製作と実証データの収集
10?程度の実大機の製作とその性能評価
汎用型装置の使用や運転基準の構築
技術の普及

・技術マニュアルの作成、配布による開発技術の普及
・関連企業での現地指導による開発技術の現地適応化
・実機のデモンストレーション、研修会開催による開
 発技術の啓蒙

註) 21世紀COEプログラム(The 21st Century Center Of Excellence Program)は、
「大学の構造改革の方針」(2001年6月)に基づき、2002年から新たに開始された
文部科学省の研究拠点形成等補助金事業である。(資料:Wikipedia)


写真:同センターHPより

WOODFAST '10-8

写真前=太陽光集熱パネル、後=ログハウス型乾燥炉

《研 究 概 要》

森林林業技術センター(宍粟市) URL

側面=既往の基礎研究で試作した装置 (京都大学)

出典:兵庫県COEプログラム推進事業
    ヒアリング審査資料
    県立農林水産技術総合センター
    森林林業技術センター門材利用部
    プロジェクトリーダー
    主任研究員 山田 範彦

太陽光エネルギーを利用した
ログハウス型木材乾燥装置の開発