東京国際木工機械展からグリーン産業展へと歩を進めている日本木工機械協同組合(東京都江東区木場5-3-8、下平紘一理事長)は、10月14日午後2時より熱海・熱海後楽園ホテルで第61回通常総会「60周年記念総会」と講演会を開いた。
 総会は、吉原信男事務局長の司会で開会、組合員数51社のうち出席者28人、委任状17人の過半数をもって総会の成立を告げた。
 挨拶で下平理事長は、昭和26年に関東木工機械協同組合の名でスタートして、本年で60周年を迎えることができた。戦後の復興に住宅建築は右肩上がりに推移しながら、その間、山有り谷ありの時代背景を諸先輩方のご苦労により今日までの姿を築きあげてこられた。今は、緩やかではあるが成長しつつあるかに思えた矢先に東日本大震災によって、相当大きなダメージを受けたが、最近では復興も進み徐々にではあるが工場再開のニュースも聞かれるまでになってきた。日本の生産者、製造業者の力強さに今更ながら感服している今日である。
 我が機械業界も住宅着工件数の減少に怯むことなく、より良い製品作りの対応に、より良い機械の供給を心がけなければならないと考えている。また、当組合の事業主体である展示会も長年続けてきたが、昨年秋開催予定であった展示会は諸般の事情から延期の止む無きに至った。来秋は状況に応じた内容の展示会開催が、組合に与えられた任務と受け止めて、開催に向けた準備に向け会場の選択も含めて考慮している段階である。この機に家具並びに建具業界とも連携をとりつつ、日本の木材産業の高度化に向け「グリーンサーキット」と題して勉強会を開いている。と述べた。
 続いて平成22年度事業報告が吉原事務局長より朗読されたのち議案審議に入り、平成22年度事業報告書及び決算関係書類承認の件、平成23年度事業計画、収支予算案及び経費、賦課金額並びに徴収方法決定の件、平成23年度借入金額の最高限度額決定の件等議案はいずれも多数をもって承認された。
 総会終了後の講演会は、東京大学・アジア生物資源循環研究センター環境材料設計学研究室准教授の井上雅文氏が、テーマ「地球温暖化対策と木材利用促進政策」サブテーマ@木材利用政策の歴史と最近の動向。A木材利用の地球環境貢献。と題して講演した。
 講演はプロジェクターによる解説のため、各項目で紹介する。
・日本の「木の文化」・・?
・木材利用政策の歴史と最近の動向
・世界の森林率と木材自給率
・建築学会:防火、耐風水害のための木造禁止
・東日本大震災:建築学会の会長談話(4月6日)
・IPCC第4次評価報告書(第3作業部会)
・森林・林業再生プラン(2009年12月25日公表)
・木材の流通・加工・利用分野の社会科学の必要
 性
・木材利用システム研究会
・公共建築物等における木材利用促進法
・木材の利用を促進すべき公共建築物
・公共建築物以外の木造化・木質化
・本当に木材を使ってもいいんですか?
・紙の原料も木材
・地球の炭素循環
・二酸化炭素→木材
・地球の炭素循環
・世界の森林減少and日本の森林増加
・樹を伐採することは環境破壊?
・持続可能な木質資源!
・木材利用のの地球環境貢献
・地球の炭素循環
・木材産業のイノベーションによる木材の需要拡
 大を目指して!
 の各項目を事前に出席者に出題した「木の常識
クイズ」の解答をユーモア交えて分かり易く講演
した。

総会と講演会会場

講演の井上雅文准教授

総会前に挨拶する下平紘一理事長

日本木工機械協同組合 第61回通常総会と講演会開く

「60周年記念総会」

woodfast '11-10