取材メモ
 揖斐川町は、岐阜県の最西部に位置し、北側は福井県、南側は不破郡、揖斐郡池田町、大野町、東側は本巣市、西側は滋賀県と接している人口2万4千人余りの町。
 新町の南西部から北西部にかけて
は、標高1,100~1,300m前後の山々が
そびえ、その山間を縫うように揖斐
川、坂内川、日坂川、根尾川、粕川
などが流れている。山間部を流れる
河川は揖斐川に注ぎ、根尾川は大野
町南部で揖斐川に合流している。
 また、新町の南東部は、濃尾平野
の最北端に位置する平坦地となって
おり、市街地及び田園地帯となっている。
 新町は東西方向約20km、南北方向約35kmで、ほぼ南北に長い長方形を成し、総面積は803.68km2です。新町の面積は岐阜県(10,598.18km2)の7.6%を占めている。
また、町域の92.4%が森林で、農用地が2.3%、宅地が
0.8%となっている。
 揖斐川町は、標高1,300mを超える伊吹山、金糞岳、
1,200m級の冠山、貝月山などの緑豊かな山岳部揖斐川

とその支流、渓谷、滝、池など豊かな自然環境に恵
まれている。
 揖斐川は町の中央部を北西から南東に流れ、美し
        い揖斐峡、小津渓谷、不動滝、花
        房滝、夜叉ケ池など、自然豊かで
        風光明媚な景観を形成し、他に例
        を見ないヤシャゲンゴロウや清流
        のシンボルであるイワナやアマゴ、
        アユなどの魚が生息する環境が保
        たれている。これらの自然環境を
        生かして、魚釣りや水遊び、キャ
        ンプなどが楽しめるレクリエーシ
        ョンの場が整備されている。
 また、揖斐川町には、横山ダム、久瀬ダム、徳山
ダムがあり、水力発電による電力供給と治水の役割
を果たすとともに、日本最大の総貯水量を誇る徳山
ダムのダム湖が観光の場として期待されている。
 こうした自然資源は、下流域の水源であるととも
に人間と自然との共生が求められる21世紀の貴重な
地域空間となっている。

木質ペレット・チップ製造工場を訪ねて
          いび森林資源活用センター協同組合

 チップ・ペレット原料製造ライン=シーケイエス・チューキ(福山市)

WOODFAST '11-1

   木材チップ二連式ドライヤー 1次エアドライ~2次熱風乾燥装置                 ペレタイザー  貯粒槽  フレコン計量装置  

ペレット製造ライン=山之上鉄工㈱(岐阜県大垣市)/ペレタイザー㈱土佐テック(高知県南国市)

ウルトラチツパーで破砕されたチップを
選別スクリーンで分け、レ・チッパーで
さらにメッシュを細かくする一連の装置
メッシュの大きさを分かり易く見本で展示

揖斐郡森林組合から委譲を受け活躍中の含浸処理装置(㈱ヤスジマ)、円柱加工機(エノ産業㈱)   間伐小径木で製作したテーブルと椅子の多目的ルーム 


ペレタイザー 写真提供:㈱土佐テック

バーカーで皮剥ぎされた
材はウルトラチッパーへ(下)

ウルトラチッパー

チップ粉砕機=ペレット原料用に粉砕する

貯木場約7400㎡

「出典:揖斐川町ホームページ

 岐阜県揖斐郡内の森林資源の活用に向けて平成22年9月に工場が完成。10月1日に竣工式を済ませて本格稼動を始めた、いび森林資源活用センター協同組合(岐阜県揖斐郡揖斐川町西津汲398-1、宗宮正和理事長=西濃建設㈱社長、電話0585-54-2215)を訪ね、専務理事の寺井美貴彦氏(西濃建設㈱出向)に木質ペレットおよびチップの生産工場建設に至った経緯を聞いた。
   
 郡内の山の手入れが不十分な状態に陥ったままであることから、森林資源の利活用を目指して既存の揖斐郡森林組合(同郡揖斐川町上南方1973)と協働を図りながら、さらなる森林整備事業の活性化を目指すことを主旨に賛同した地域の建設業者11社が構成員となって「いび森林資源活用センター協同組合」を設立、策定した事業計画が平成22年3月に承認を得て工場建設を着工した。
 その事業計画に基づいて木質ペレット及びチップの生産設備を導入、同年9月に稼動した。投資額は国、県、町の補助金含め約3億円。
 センターは今、国や県が進めている路網整備を中心とした利用間伐には細分化している林地所有者の集約化を図り、森林施業の合理化を実施するために木材グラップル、スイングヤーダ、プロセッサ、フォワーダ等の高性能林業機械も導入、路網整備とペレットやチップの生産との組み合わせで低コスト林業を推進することを目的としている。
 機械化等によって量的に出材されるA、B材は建築用或いは合板用材に向け、それ以外のC、D材や林地残材などを原料に、当センターでチップやペレットに加工する。併せて森林組合で設備済みの小径木加工機械と含侵処理装置等で杭丸太や木柵材等を生産する。そして製造から販売までを行なうという川上から川下までの一連の流れと取り組んでいる。
 木質ペレットについては、揖斐川町がバイオマスタウン構想を掲げて、町内の温泉施設等との連携を図り同時にペレットの受け入れ態勢も進めている。
 ■工場概要 貯木地7400㎡、工場敷地4000㎡、従業員8名(繁忙時は増員)、目標生産量=原木投入量 1万㎥、チップ製造量2000㌧、ペレット1300㌧。
 ■組合構成企業は次の各社
西濃建設㈱、㈱山辰組、㈱シミズ工業、㈱久保田工務店、㈱ヤマモト、揖斐昭和建設㈱、西建産業㈱、大和産業㈱、揖斐建設㈱、㈲久保田建設、㈱東洋スタビ、揖斐郡森林組合。

岐阜県揖斐郡揖斐川町西津汲398