最優秀賞作品 TUMICCO(つみっこ)
作者 足立由美子さん (秩父市番場町)
作品サイズは、尺寸法を取り入れている。
正方形の面 一寸×一寸
長辺の長さ 二寸
傾斜角 60度
ピース入り数 1セット18個
樹種 スギとヒノキの組み合わせ
審査基準の一つ「秩父らしさ」とは。
次の3点が“秩父らしさ”として挙げている。
①ネーミング「TUMICCO」
 秩父地域の郷土料理「つみっこ」(秩父版の“すいとん”)、積み木の「積む」という言葉の韻の近さから、TUMICCO(つみっこ)と名付ける。
②パッケージ(風呂敷)が秩父銘仙の技法を使ったものであること
秩父銘仙とは
 秩父地方で生産される平織の絹織物で、秩父地方では江戸時代から養蚕が盛んに行なわれた。明治41年に秩父地域出身の坂本宗太郎(さかもと そうたろう)氏により発明された。
「ほぐし捺染(なっせん)」の技術が特許を取得し、大胆で華やかなデザインの織物ができるようになり、大正から昭和初期にかけて女学生などを中心に銘仙着物が大流行した。
 秩父銘仙は本来絹織物だが、今回は気兼ねなく普段使えるように素材は綿で織られている。
③積み木で作ることができるノコギリ屋根の織物工場の形
 絹織物の一大産地であった秩父には、独特の「ノコギリ屋根」を持つ工場が多く見られた。

        TUMICCO資料・写真:秩父市環境部森づくり課
“ウッドスタート宣言”埼玉県秩父市の
木のおもちゃは「TUMICCO(つみっこ)」に決まる
 
秩父市ホームページ   ウッドスタート宣言  参考:日本グッド・トイ委員会

出典:Yahoo画像・秩父観光なび・Wikipedia
編集余話 本編で編集子が秩父の話題を取り上げたのは、小学生の時に学童疎開で横瀬(よこぜ)村、
(現・秩父市横瀬町)の寺に約1年半過ごしたことがあり、懐かしく身近に思えたから。

                                                                     Woodfast '15-8
 この春3月に「ウッドスタート宣言」を行なった埼玉県秩父市で、5月1日から6月30日まで公募していたウッドスタート用の「木のおもちゃ」のデザインが決まった。全国から応募総数は22点で、最優秀賞には写真のTUMICCO(つみっこ)が選ばれた。
 作品の審査基準は、「秩父らしさ」「デザイン性」「独創性」「生産の継続性」「機能性」を中心に行なわれ、最優秀賞のTUMICCOは、秩父らしさ(秩父銘仙を取り入れた点)や、様々な遊び方が楽しめる点などが評価された。
応募の中から決まった作品は次の6点。
最優秀賞(1点)
 作品名「TUMICCO(つみっこ)」
優秀賞(5点)
作品名「ちちぶのお山」
作品名「ippo」
作品名「しゃかしゃかドーナツ」
作品名「おかもちに入ったスギとヒノキの積み木」
作品名「なかよしおおもちゃ3」
 受賞した最優秀賞のTUMICCO(つみっこ)は、デザインのブラッシュアップを行ない、誕生祝いに来年1月から配布を予定している。
芝桜の丘と秩父のシンボルと言われる武甲山
標高約1300mの麓に広がる羊山丘陵を利用
して9種の芝桜が見事である。季節は4~5月。
秩父神社(ちちぶじんじゃ)は、秩父市にある神社。式内社、武蔵国四宮。旧社格は国幣小社で、
現在は神社本庁の別表神社。秩父地方の総鎮守である。三峯神社・宝登山神社とともに秩父三社の
一社で、12月1日~6日の例祭「秩父夜祭」は全国的に知られている。
 3月の「ウッドスタート宣言」に基づき、27年度から秩父産木材を使用して、秩父の木工職人が製作した「おもちゃ」を誕生祝い品として配布するウッドスタート事業を埼玉県内の自治体で初めて実施したもので作品の応募に際しての主な条件は、秩父市の木育事業に賛同の方なら誰でも応募できるとした。
玩具製作の主な条件
・スギ・ヒノキ・サワラ等を使用したものであること。
・対象年齢は、3歳未満のベビートイとする。
       (配布時期は1歳~1歳半)
・「秩父らしさ」を感じられるものであること。
製品価格は、おもちゃを入れる箱等を含め1個原価4,500円程度を想定。
配布個数:年間400個程度。

「ウッドスタート」とは、「木を真ん中に置いた子育て・子育ち環境を整備し、すべての子どもたちが人生最初のステージを、木の温もりを感じながら、楽しく豊かに送ることができるようにしていく取組み」。
応募のコンセプトは次に準拠しました
応募作品の審査風景