Woodfast '17-10 |
梱包用製材の大手メーカー、株式会社オービス(広島県福山市松永町6-10-1、中浜勇治社長、東証JASDAQ上場、TEL084-934-2621)が新工場建設を進めている現場を訪ねた。
同社は昭和25年に父であり創業者である中浜勇氏が、広島県世羅郡世羅町で地松の山林作業の請負を始めて以来、一貫して木材加工を事業の柱としてきた。
社長の勇治氏(53)は、前社長の故・御興岩男氏の辞任に伴い2011年1月、社長に就任した。当時は、経営環境は著しく厳しく変化をしている中で、各事業のさらなる確固たる基盤づくりを積極的に推し進め、既存のビジネスモデルから脱皮を図り、〝創生オービス〟を目指している。
現在の主要事業は、木材事業、ハウス・エコ事業(プレハブ建築、太陽光発電)、ライフクリエイト事業(フィットネス、ゴルフ場)、不動産事業の4事業を基盤にビジネス展開している。中でも主力の木材事業は、直輸入によるニュージーランド松の梱包用製材業として同市南松永町4丁目の工場では、国内でトップクラスの生産量を上げている。
進めている新工場は、同市柳津町1-11-8の敷地21.000㎥に、工場建物11.000㎥の目を見張る大きさで、最新の機械設備及び付帯設備に総費用約50億円を投資して、来春完工を目途に順調に整備を進めている。
《社長インタビュー》
梱包用材生産にはやるべきことが多いのです
新工場については、主材となる松はニュージーランドからの輸入に頼ってきた背景があります。これからは国産スギ材へシフトするだけではなく、両材をバランスの取れた製材加工ができることにも重点を置いた生産ラインにしています。
国産材「杉」&「NZ松」製材の拡充へ、新工場建設中を訪ねて
株式会社オービス(広島・福山)
■新工場の生産ラインに選ばれた主な機械構成
・㈱富士製作所 | ツインバンドソー | 2 |
ツインセンター | 2 | |
大径用S台車 | 1 | |
・㈱CKSチューキ | 横バンドソー | 3 |
センターカット | 5 | |
オートテーブル用 バンドソー |
1 | |
エッジャー | 4 | |
・横山鐵工㈱ | 6枚ギャング | 2 |
オートテーブル | 1 | |
3枚リップソー | 1 | |
ツインリップ | 1 | |
・エノ産業㈱ | リングパーカー | 2 |
・㈱新柴設備 | 熱処理用 50㎥ | 3 |
・㈱鈴工 | 棚ソーター | 1 |
4列12m(4m×3)20段 | ||
ビンソーター | 3 | |
カットライン | 3 | |
トリマー | 1 | |
スタッカー | 7 | |
梱包機 | 3 | |
関連搬送装置 | 一式 | |
・井上電設㈱ | 貯槽・排出 | 2 |
・防カビタンク | 6 | |
・刃物研磨室 | 帯鋸目立・研磨機 | 5 |
チップソー研磨機 | 1 |
最新の生産ライン= 搬入・据付け・調整作業の真っただ中です (撮影:9月初旬) |