滝田木材から車で5分のところに地域材のカラマツで住宅・建築部材を生産する、びえいからまつ協同組合(美瑛町北町3丁目363-4、瀧田勝彦代表理事)に立ち寄り、イタリアPADE社から2年前に導入した「同時5軸CNCワークセンター」が活躍中のところを瀧田代表に現場を案内してもらった。

ため、来秋の完成を目途に新工場建設に向けて計画の緒に就いたばかりです。
 しかし、今後は無人化に対応する機械ラインを設計する余り、就労者数を当てにしなくて済むというライン構成は、地域の課題に逆方向へ向かうのではないか、との懸念もあります。そういう意味では、地域への協力と経営の安定との狭間で、悩ましい問題でもあります、と初めての訪問にも拘らず時間を割いてくれ、柔和な表情で語ってくれた。

     

 旭川駅から車で約30分ほどにある美瑛町は北海道のほぼ中央に位置し、なだらかな波状丘陵と雄大で緑豊かな自然環境が魅力の人口約10.000人のまちで、農産品の小麦、甜菜、豆類、馬鈴薯などの畑作農業を基幹産業としながらも、近年は「日本で最も美しい村」連合の取組みをはじめとした美しい景観を次の世代に伝える取り組みも行っている。       (写真・文・森林概況:同町HPより転載)

“ 丘 の ま ち び え い ”

 イタリアPADE社のCNCワークセンターを導入した びえいからまつ協組に立ち寄る

◆美瑛町の森林の概況(平成30年4月現在)

PADE納入/取材協力:㈱コーエキ

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                                                                 Woodfast '18-9

URL びえいからまつ協同組合

▲上段左から 事務所棟/土場の一部/VKパーカー/そして製材機械ラインは全て石田エンジニアリング㈱

 その“丘のまち びえい”をキャッチフレーズにする美瑛町で、カラマツを主材にした梱包材を加工する有限会社滝田木材(北海道上川郡美瑛町原野221-76、瀧田勝彦社長)を訪ねて瀧田社長に話を聞いてみた。
 創業は父親の時代からで、会社設立したのが昭和55年の4月になります。主に製品にする樹種は、カラマツ90%とトドマツ10%の割合になります。原木使用量は1700㎥、製品は880㎥/月で、すべて梱包材として高歩留まりを目指して、製材加工しています。
 その主製品となる梱包材のサイズは殆どオーダーでありますから、それこそ何種類になるか、サイズごとに仕分けしたら、数えることができないほど多くなりますので、大変な仕事です。しかし、その代りに仕事が途切れることはありませんから、経営の上では救いがあります。要は既製品サイズに製材して、在庫するのではありませんから・・・。

今後の計画については
 町の人口が減る中で、若者を含めて就労の場を如何に確保するかが地域の大きな課題でもあり、この課題をクリアする

 北海道・美瑛町で梱包材を主に生産する㈲滝田木材を訪ねて